施設長挨拶

 

春のご挨拶


拝啓

今年は2月からとても賑やか春を迎えています。
まだ寒い時期から一時保護のお子さんたちが続き、幼児さんから高校生まで新しい仲間が増えました。一時期はシオン園人口の4人に一人を占めたほどです。対応する私たちも右往左往しましたが、時間と共に落ち着いて、スタッフもさすがです。臨機応変に皆が動き、丁寧に丁寧に、このひと時をすべての子ども達にとって意味ある時間にしようと工夫しながら取り組んでいます。
 一時保護は、そのガイドラインによれば、「子どもの安全の迅速な確保、適切な保護を行い、子どもの心身の状況、おかれている環境などの状況を把握するために行うもので、・・子ども等の最善の利益を守るために行われるものである」とされています。ここでの生活が、「最善の利益」に近づくように今回お手伝いいただいたのが、荒尾市の退職校長会の先生方でした。学校へ行けない子ども達の窮状をお伝えしたら、すぐに交代で駆けつけて、半日のミニ学校を開いてくださっています。制度から漏れる子ども達の学習権の保障に向けた市民ボランティアの活躍です。感謝感謝です。
 今年は4名の卒園者が巣立ちます。胸を張って自分の進路を歩いてほしいと思います。時間の長短はありますが、其々にたくさんの苦労をホームの担当職員と一緒に乗り越えてきました。そして今、次のステージのスタートに立っています。心から拍手を送りたいと思います。今回、国が昨年設けた高等教育就学資金制度を利用して大学に進学する卒園者も出ました。制度だけでは足りません。そのために眠っていた後援会が動き出したことも一つの新しい出来事でした。何より、後輩たちが、自分の将来に希望を見出しているのもうれしい事です。

シオン園の理念の3番目
「一人一人の子どもが、自分の将来に希望を見出せるように応援します!」

この理念の実現に向けて、一歩づつ前進していきます。

2021年 春

シオン園施設長 久佐賀眞理



2021年03月16日